vol.3【子育て期】赤ちゃんが喜ぶ遊びって? 月齢別:生後0~3か月児
2024年10月17日 18:56
【赤ちゃんが喜ぶあそびって? 月齢別:生後0~3か月児】
赤ちゃんと一緒に遊びましょう。とよく聞きますね。
そうはいっても、
うまれたばかりの赤ちゃんは
からだは柔らかくて小さくて
首も座っていません。
「何をして遊んだら良いの?」
「どんな関わりをしたら喜ぶだろう?」と
悩んでいたり
そもそも「寝ていることが多い赤ちゃんと遊ぶ必要はあるの?」と
素朴な疑問を持っていたりと
ママやパパからは色んな声が届き、
実際にお会いした時に質問されることも多いです。
そんな時にお伝えしていることは
いつの時期の赤ちゃんも
遊びやふれあいは大好き
ということです。
赤ちゃんはママのお腹(子宮)にいる時から五感を持ってうまれてきています。
(コラムvol.2参照)
そして、生まれてきてからの五感は
日々の暮らしのなかの刺激で育まれていきます。
赤ちゃんにとって、遊びは生活の一部なのです。
抱っこやオムツ交換、お風呂などのお世話中のごく自然にふれあうときも
意識して遊ぶ時も
五感を心地よく刺激することで
成長や発達が促され
親子の愛着も育んでいくことにつながるのですね。
赤ちゃんの目が覚めているご機嫌なタイミングに合わせて
遊びを通して一緒にふれあいを楽しんででみてくださいね。
では、月齢の特徴にあわせて
遊びの一例をご紹介します♪
0か月児(新生児期)
【この時期の特徴】
●赤ちゃんは人の顔を好んで見ます。視力は0.01~0.02。
赤ちゃんは抱っこされると抱っこしている人の顔をぼんやりとみることができます。
●身近な音や人の声を認識することができます。
●肌のぬくもりが大好きで、抱っこしてもらうと安心します。
●原始反射があります。
・外からの刺激があると両手を広げ、抱きつくような動きをするもモロー反射
・手の平を刺激するとギュッと握り返す把握反射
●授乳・排泄・睡眠を中心としたリズムで過ごし、ほとんどの時間を寝て過ごしています。
【おすすめの遊び方】
①赤ちゃんに話しかけよう
優しい声かけをして、目が合ったら笑顔で見つめ返し、話しかけてみましょう。
「お天気が良くて気持ちいいね」 「〇〇ちゃん、ごきげんさんだね」など
赤ちゃんは優しい高い声かけが大好きですし、安心を感じられます。
➁赤ちゃんの手をマッサージしてみよう
手のひらをツンツンしてギュッと握り返してきたら
優しくニギニギしてマッサージしてみよう
③全身のマッサージ
フワッとした柔らかい手で、ゆっくりとしたペースで全身スーッと繰り返しなでてみましょう。
全身できなくても、抱っこしながらだったり、おむつ交換が終わった後などに
部分的にマッサージすることもおススメですよ。
④抱っこでゆらゆら
ママやパパの腕に包まれる安心感と、ゆったりした揺れが心地よく感じるでしょう。
お腹の中にいたときの感覚を思い出しているかもしれませんね。
*ワンポイント*
急に触られたり、ママやパパが無言でそばを放れたりすると
赤ちゃんはビックリしてしまうので
抱っこやおむつ交換などだけではなく
赤ちゃんにふれたり、関わるときにはどんな時でも
「〇〇ちゃん、△△するよ」などと
赤ちゃんに合図として声をかけていくことも
コミュニーションの配慮として、とっても大切です。
1か月児
【この時期の特徴】
●起きている時間が少し長くなる
●焦点が合うようになる。ジーっと見つめるようになる(凝視)
●「あー」 「うー」というクーイングという声が出はじめる
●うつ伏せの練習ができるようになる
【おすすめの遊び方】
①おしゃべり
赤ちゃんと目を合わせ、優しい声で話しかけると、その声を聞くことに集中し、ジッと見つめてきます。
しばらく待っていると「あー」 「うー」を声を返してくるようになります。
赤ちゃんの返答に対して再びママやパパが声をかけあうことで、
赤ちゃんとのコミュニケーションもより楽しくなりますね。
ご機嫌なときも声を出しておしゃべりするようになってきますので
積極的に赤ちゃんとのおしゃべりを♪
➁まねっこ
赤ちゃんと目が合った時に、ママやパパは口を開けたり、とがらせたり、舌をベーッと出したりと、
表情を大きく動かしてみましょう。しばらく待っていると、その様子をジーっと見つめた赤ちゃんが真似をして同じような表情を作ろうとしてくるでしょう。
目の前の人の変化を認識できるようになってきている証拠ですね。
豊かになってくる赤ちゃんの表情もかわいいですよ。
③うつ伏せ遊び
赤ちゃんがご機嫌な時に(授乳直後は避ける)うつぶせの体勢をとる練習をしてみましょう。
はじめは、なかなか頭があがらず不安になることもあるかもしれませんが、少しずつ背筋や腹筋をつあえるようになってくると、頭をあげたり左右に動かしたりできるようになってきます。
赤ちゃんの目の前に、色のはっきりした興味のあるおもちゃや人形などを置いてみるのも良いでしょう。
うつ伏せに慣れてくると、視界がひろがり赤ちゃんの興味・関心もグンとひろがってきますよ。
※うつ伏せの体勢にしたときは、目を放さずに必ずそばにいてくださいね。
2か月児
【この時期の特徴】
●追視 動くものをゆっくりと目で追えるようになる
●色はコントラストのはっきりしたものを好む
●手の動きも活発になる
【おすすめの遊び方】
①音あそび
赤ちゃんの顔の前で音の出るおもちゃなどを揺らしてみましょう。ジッと見つめたら、左右前後にゆっくりうごかして
みると、赤ちゃんもその動きを追って見るようになります。
ガラガラ、人形、メリーなどがおすすめです。
➁布あそび
赤ちゃんの顔にフワッと風が舞うように、軽い肌触りの良い布を動かしてみましょう。
「ふわ~、ふわ~」 「そよそよ~って気持ち良いね」など、目をみて声をかけながら、
布や風の感触を体験できますよ。
3ヶ月
【この時期の特徴】
●手足を活発に動かすようになる
●おもちゃを握ることができる
●自分の手に気がつき、ジッと見ることが増える(ハンドリガード)
●声を出して笑う
●表情も豊かになる
【おすすめの遊び方】
①リズム遊びで全身を動かしてみよう
赤ちゃんの手足をもちながら、ママの声や音楽などリズムに合わせて左右・交互に動かしてみましょう。
赤ちゃんの喜ぶテンポやイントネーションを見つけてみて下さいね。
➁感触あそび
柔らかくてつかみやすい軽い安全な素材のものを持たせてみましょう。ギュッと握ったまま自分でモノを持てるようになってきます。
慣れてきたら色々な感触のものを持たせると、五感も刺激されますし、モノをつかむ練習になります。
最後に
以上、0~3ヶ月までの赤ちゃんとのふれあい方・遊び方の一例をご案内しました。
まだ寝ていることが多く、集中力も短い赤ちゃんですが、五感でさまざまなことを吸収していく時期だからこそ、安全な場所でのびのびと体を動かしたり、ふれあい遊びをしたり、スキンシップを楽しんでみて下さいね。
親子で楽しさやうれしさを共感しあうことは、心や肌記憶にも残るといわれていますので、赤ちゃんの成長を味わいながらかけがえのない時間を刻んでほしいなと思います。