
Vol.27 【妊娠期】どうして便秘になるの? 対策は?
2025年11月27日 17:40
VOl.27 【妊娠期】どうして便秘になるの? 対策は?
えんむすびコラムへようこそ。
子育て案内所えんむすびの助産師なおです。
コラムでは、妊娠期から乳児期における何気ない質問や素朴な疑問について
お答えしたり、情報を発信しています。
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今回は、妊娠中の便秘についてです。
どのくらいの方が
妊娠中に ‘便秘’ を経験されたことがあるでしょうか?
妊娠前は快便だったのに
妊娠してから便秘になったという方も多いのではないでしょうか?!
では、なぜ、妊娠中は便秘になりやすいのでしょうか?!
今回は、以下2点について書いていこうと思います。
①妊娠中、なぜ便秘になりやすいの?
②妊娠中も快便を目指そう!(対策)
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①妊娠中、なぜ便秘になりやすいの?
妊娠期は、
・お腹が大きくなり腸が圧迫され、便が停滞しやすくなる
・ホルモン(プロゲステロン)の働きで腸の動きが鈍くなる
→プロゲステロンが腸の筋肉をゆるめ、ぜん動運動を抑え
食べ物の腸の通過に時間がかかる
→プロゲステロンの体内に水分を貯蓄する作用で
便中の水分が減少する
・運動不足傾向で腹筋が弱くなり、便を押し出す力が弱くなる
・水分、食事の不足
つわりによる食事の偏りや吐き気などにより、十分に摂取できず便の材料や水分が不足する。
また食物繊維や水分の不足で腸の動きが鈍り、さらに便が硬くなりやすい
・血行不良
妊娠中の下半身の血流低下が痔を引き起こし、その痛みなどが排便を我慢することにつながり
さらに便秘が助長されやすくなる
これらの
『なぜ?』 という理由がわかると、
自分の体調や習慣にあった便秘対策も見つけやすくなりますね。
では、どんな対策があるか挙げてみますね。
②妊娠中も快便を目指そう!(対策)
便秘予防のためには、
・規則正しく3食を摂る
→食事量が少ないと便の量も少なくなるため、
特に朝食は腸を刺激するので食べる習慣をつける
→食物繊維や発酵食品の多い食品を摂ると腸内環境が整い、
腸のぜん動運動が促されます
水溶性食物繊維が豊富なもの⇒納豆、きな粉などの豆類、海藻類、果物など
発酵食品⇒かつお節、漬物、味噌、ヨーグルトなど
(注)発酵食品は塩分が高いものも多いので、程よく摂りましょう
・意識して水分を摂ろう
→毎朝寝起きにコップ1杯程度の水を飲む習慣をつけることがおすすめです
起床時に水分を摂ると腸が刺激され便意が促されます
・生活リズムを整えることで自律神経が整い便通改善にもつながります。
→早寝、早起きが一番!
朝日を浴びることで、体内のリズムが整っていきます。
何からしたらよいのかわからないときは、
まずは生活リズムを見直しがお勧めですよ
・適度な運動
体調がよい日は、自分が‘心地よい’と感じる程度、体を動かしてみましょう。
便秘予防だけではなく、体力作りやリフレッシュ、睡眠の質の向上にも
なります
・ツボ押しやマッサージ
手にある合谷(ごうこく)というツボ押しや
お腹を「の」の字にマッサージすることで
腸のぜん動運動がうながされます
・温罨法
お腹まわり、特に、鼠経部(足の付け根)や仙骨(おしりの割れ目付近)を
温かくすることで
全身の血流が良くなります。
小豆カイロや米ぬかカイロはじんわりと体を温めてくれます。
就寝時の湯たんぽ等もおすすめです。
・深呼吸(腹式呼吸)
深い呼吸をすると横隔膜が動き
おなかに刺激を与えたり、
副交感神経が優位になり、腸の緊張も緩むので
腸の動きもうながされます。
何気なく過ごしていると浅い呼吸になっていることも多いですが
呼吸に意識を向けると、浅い呼吸から深い呼吸はできるようになります。
1日の中で、たった1分でも数分でも良いので呼吸に意識を向けてみると
良いですよ!
色んな方法がありますし、
聞いたことや体験していることもあると思いますが、
出来ること、自分に合うものを
取り入れてみて下さいね。
何気ない疑問や
「こんなこと聞いていいかな?」という
素朴な質問こそ
気軽にお話しに来てくださいね。
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