
vol.10【子育て期】抱っことおんぶって、誰のため?
2025年03月06日 16:50
vol.10【子育て期】抱っことおんぶ って、誰のため?
えんむすびコラムへようこそ。
子育て案内所えんむすびの助産師なおです。
コラムでは、妊娠期から乳児期における何気ない質問や素朴な疑問について
お答えしたり、情報を発信したりしています。
今回は、抱っことおんぶについてです。
子育てしているママやパパは日常的にごく自然に抱っこやおんぶしていますよね。
では、
どんな時に
どんな目的で
抱っこやおんぶ、していますか?
そんなことあんまり考えたことがない人の方が
多いかもしれませんね。
人はひとりで歩き
自分で移動できるようになるまでは
約1年~1年半かかります。
人の赤ちゃんは、動物と比べるとまわりの大人からのお世話が不可欠です。
空腹が満たされて、おむつや衣服を取り換えてもらってるだけでは
生きていくことはできないのです
(逸話:沈黙の育児を参照)
語りかけてもらって
見つめてもらって
あやしてもらって
抱っこやおんぶをしてもらって
ふれあって
心身が通いあうことによって健やかに育っていきます。
抱っこやおんぶは
移動手段であったり
寝たり、遊んだりするときなどの1つの方法であったり
触れ合いやスキンシップで安心を得るなど
さまざま目的がありますよね。
赤ちゃんの視点、大人の視点でみるのとでも
観点は異なりますので
試しに一旦、
抱っこされる赤ちゃんの気持ちになってみるのは
いかがでしょうか♪
どの高さだと安心するだろう?
パパやママの顔はどんな風に見えている?
抱っこ紐やおんぶ紐とからだの密着度や心地良さはどうだろう?
どんな姿勢だと楽に感じるだろう?
(少し細かくみるとしたら、首や背骨、腰、脚の位置はどうだろう?)
赤ちゃん視点からは、どんな景色がみえているのだろう?
etc
視点を変えてみるだけで
感じ方や捉え方、抱っこするときの気持ちも
変わってきませんか?!
赤ちゃんは五感で抱っこしてくれる人のことも感じています
そう思うと、
安心、安全であることは大切な要因の一つになりますね。
抱っこする位置や赤ちゃんの姿勢、紐の使い方や密着度によって
赤ちゃんの体の使い方や発達にも関係することも言われていますが
難しく考えずに
赤ちゃんと抱っこする人の双方の心地よさを体感として
感じてみることをおすすめします。
では今度は、抱っこする大人の視点で見てみましょう!
日々成長・発達していく赤ちゃんの様子に喜びを感じていることでしょう。
と同時に、
抱っこやおんぶをすることが
気持ち的にも体力的にも負担と感じることも多くなっていくこともありますよね。
(抱っこやおんぶすることが嫌という意味でなく物理的に)
抱っこする側である大人も
自分のからだの使い方のポイントを知ることで、
腱鞘炎や腰痛など身体的負担を予防できることも多いですし
赤ちゃんから伝わってくる感覚もたくさん受け取ることが出来ると思います。
心身の負担が軽減するなら?!と想像すると
抱っこやおんぶって、もっと楽しくなると思いませんか?!
抱っことおんぶって
どちらかのメリットのためだけではなく
抱っこする人にも
抱っこされる人にも
お互いのためにあるのです。
心地よい抱っこやおんぶのポイントや
自分たち親子に合った抱っこ紐やおんぶ紐の選び方などもありますので
自己流ではなく、練習したり、実際に試しながら合うものを見つけてほしいです。
助産院などで「抱っこの講習会」など体験できる会などもあるので
調べてみてくださいね。
‘つ’が付くまで膝の上、という言葉があるように
求めてくるときはたくさんふれあい、心の栄養を注ぎあいながら
(↑ポイント、あくまでも子どもがもとめてくるとき。大人の都合ではなく)
コミュニケーションの1つである抱っこやおんぶを楽しみながら
親子共に心身健やかに育ちあっていきましょう♪
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